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2007.01.22

『墨攻』すごいスケールなのに撮影が下手でもったいない。

Bokkouposter

 「お前やったら絶対コレ、好きやで」とコミック版の原作を親友に勧められたのはもう10年前。
 絵はお世辞にもスマートじゃないし、主人公もブサイクで汚い。だけどその無骨な線からあふれでる“気”は筆者を圧倒し、壮大なドラマに心底惚れ込みました。

 中国は春秋、広大な大地は小領主たちの割拠する戦国、秦の始皇帝が今まさに統一へと動き始めた頃。非戦を唱え、質素と他者への無償の奉仕を尊しとした思想家・墨子(ぼくし)のもとに集った弟子たちは墨家(ぼっか)と呼ばれ、戦争を止めさせるための戦術のプロだったが、時代の流れと共に思想は薄れ、体制に迎合するまでに墜ちていた。
 秦兵10万の大軍が地方都市国家・遼城に迫る中、救援軍の派遣を依頼した墨家からやってきたのは、たった一人の男だけだった───

 今回、寝耳に水状態で突然『墨攻』映画版が完成した、と聴いて驚き、中国映画でアンディ・ラウが主演と聞いて二度驚いて。とにかく観たい、観たいの一心だったものの試写会は全滅し、やむなく友人から入手したのは英語と中国語字幕版のDVD。
 原作を知ってるからなんとかなるかと観始めてみると、英語はダメでも簡体字の字幕はけっこう解るもんなんですね。大昔、遣唐使・遣隋使たちが筆談でなんとかなったというのはあながち嘘じゃなさそう。

 で、肝心の映画なんですが───


 正直、すごいスケールなんです。いつもみたいに多分中国軍の協力を得てるんでしょう。CGではなくキューブリックの『スパルタカス』やデミルの『十戒』を彷彿とさせる実写の軍隊は圧巻。

 だけど奇妙なことにこの監督、アップを撮らない。主人公たちもみなバストショットが一番の寄りなんですね。結局全編通じて首上のアップはワンシーンだけ。
 あとはやたらロング、ロング、俯瞰。このたったひとつのアップシーンを強調したくてそうしたわけでもなさそうで、戦闘シーンでもみな妙に一歩引いてしまっているので、せっかくの迫力ある画面がみんな傍観者的な視点に修まってしまっているのがものすごく勿体ない。まるでスタジオ用の固定カメラで撮影しているテレビドラマみたいな構図ばかりなんです。

 この作品と似たシチュエーションでは2005年の『キングダム・オブ・ヘブン』がありますが、あちらはカメラが縦横無尽に映し出すエルサレム攻防戦は時にロングで城壁に群がる軍を描き、時にドUPで死にゆく兵士の顔までしっかりと映し出していました。

 お話は原作というよりも原案として使っている点は評価したい。筆者は、脚本というものは、媒体ごとに最も効果的な脚色をすることを尊しとしますので。
 だから原作コミックと同じ登場人物でも、意外な設定になっていたのには2時間枠に納めるための工夫としてむしろ賞賛したいと思います。

 映画のために加えられたキャラクターとしていかにも武人らしい弓の名手が登場しますが、なかなか良い演技を見せてくれますし、ヒロインとして登場する女性下士官も物語に花を添えています。

 本作品の目玉のひとつでもある、韓国から招いたアン・ソンギ演じる巷淹中(こう えんちゅう)将軍は原作よりも策士。
 ご当人は貫禄も味もあるのですが、先の撮影方法のためにどうしても群れのリーダーといった程度しか描けていず、死を賭しても兵士達がついて行こうと思わせるカリスマが画面に出ていないんですね。
 これはツライ。俳優の演技が画面にちゃんと描き出せていないんです。

 そしてテーマとしては人間同士の殺し合いの無意味さを徹底的に訴えたかったのだと思うのですが、戦術のエキスパートである主人公・革離(かくり。劇中では中国読みでグェ リー)はまるで実戦経験がないのかと思うほど、無惨に死に行く敵味方の兵士をみて動揺します。
 原作での抜きはなった白刃のようなギラギラした気、血のにじむ修行を極めた者だけがもちうるカリスマ性、そして思想家ならではの、自らにも厳しい戒律を課す革離のストイック性はずいぶん薄れてしまっています。
 悩む人間としての彼を描きたかったんでしょうが、この時代と舞台設定にしてはずいぶん甘い人物に見える。

 そういう意味でも、毎度の事ながら宣伝コピーがまずい。『10万の敵にたった1人で挑んだ男。』って…
 これでは彼の指揮下で死んでいった兵士は浮かばれません。

 実は巷淹中にしても結局は秦軍の将軍に過ぎないので、最高司令官である王からの帰還命令があると逆らえない立場ですし、革離の場合は軍の指揮を任されても所詮は傭われの途中採用だから不要になれば『狡兎死して走狗煮らる』の理屈通りに棄てられるんですね。

 醒めた眼でみてみれば中間管理職の悲哀を描いているようにも見える。
 でも、カメラワーク・アングルさえよかったら、もっとそれぞれの役柄や演技も光ったのではないかと思います。

 いやあ、ほんとうに勿体ない作り方をしてしまった作品です。

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◆ブツクサ座CINEMA《ぼやき版》」カテゴリの記事

コメント

TOMさん、お久しぶりです!
ようやく復活しました!シャバの空気は美味いです!(違う違う)
見捨てずにいてくださってありがとうございます。(泣)今後もTOMさんのアドバイスどおり無理せずのんびりやっていきますので、よろしくお願いします!

ところでこの映画、先日予告見ましたよ。アンディ・ラウだし、迫力ありそうだし、面白そうだなと思ったんですが、えっ!撮影が下手なんですか・・・それはこのスケールからいうと辛いもんですねぇ。でも機会があったら見てみよっと。

投稿: 紅玉 | 2007.01.22 22:11

うはほ〜〜。紅玉さん!おかえりなさいまし〜〜〜。
そーなんですよ、アンディ・ラウだし、この原作大好きだしで、私も観たくて観たくて、無理して英語+中国語の字幕で観たんですが…
面白いんですよ?だけど物足りなかったんです。やればできたはずなのに、だからこそほんとに勿体なくて悔しい。
でもこの勢いで懲りずにほかのジャパンコミック原作の大河漫画をメイドインチャイナで製作して欲しいものです。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.01.22 23:18

アンディ・ラウ好きです♪
故レスリー・チャンはもっと好きだったんですけどね(^^)

墨家って、そういえば世界史でちょこっとだけ出てきてた記憶があります。
そんなすごい戦闘集団だったんですね。
中国は壮大な国ですね~~

で、やっぱり。というべきなんでしょうか?
原作が漫画だと、実写の映画は苦戦しますね。
何巻もあるようなストーリーを2時間に要約すること自体がしんどいと思います。
漫画じゃないけど「指輪物語」はそう考えたら大健闘でしたね!
なんと言っても、キャストが良かったと思います。

ちょこっと小耳に挟んだんですが
浦沢さんのMONSTERがハリウッドで映画化されるとかいう噂は、本当なんでしょうか?
かなりイヤです(T_T)

投稿: ビタミン店長 | 2007.01.24 16:23

店長さん、毎度です。
ええ〜( ̄ロ ̄lll) 墨家、世界史にありましたか!? いたって不真面目な私は全然記憶ないです。というか、歴史に興味持ったのは社会に出てからなんで…

んでもってこの映画、画面構成も物語も原作とほとんど接点を持っていませんから、映像化に苦戦したというわけではないと思います。一応宣伝コピーでは『完全映画化』って大ウソ書いてますけどね、そんなのは公開初日の午前中なのに『大好評公開中』というのと同じですし。

指輪物語は何度も映画化に失敗した後の大成功ですね。25年ほど前に米でアニメも企画されたけど、結局企画倒れでしたし。なんといっても映像技術の進歩のおかげというのも大きいです。

えーと、MONSTERもですし、マッハGoGoGoとか、エヴァンゲリオンとか、ネタ切れのハリウッドはJ-カルチャー発掘に必死です。
私は『2001夜物語』を実写でやってほしいですけどねえ。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.01.24 23:17

マッハGoGoもですか?!
小1くらいのときに、クラスの男の子の筆箱が「マッハGoGo」の絵だったっていうのが印象に残ってるだけで
どんな物語だったかは定かではないんですが、そんなにハリウッド向きでしたっけ?

エヴァンゲリオンは・・・・実写?
なんかイヤだぁ~~~(T_T)

投稿: ビタミン店長 | 2007.01.25 21:47

店長さん、毎度です。
まだアナウンスの段階ですが、『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟が作るというのでかなり実現濃厚と言われる『マッハGoGoGo』。しかも主演がキアヌというのがイカニモ、マコトシヤカでしょ?
『ワイルドスピード』みたいにクルマがダンスするのは笑いますが、あの憧れのマッハ号が実写ならストーリーが多少ヘンでも観てみたいというのが私の気持ち。

お話は父親の作った万能スポーツカー・マッハ号で次男坊の三船 剛が世界のレースに次々とチャレンジしながらいろんな事件にまきこまれつつ、解決してゆくというタツノコプロのオリジナルストーリー。
見どころはマッハ号のステアリングについたボタンで操作するAからHまでの8つの秘密兵器。長くなるんで詳しくはウィキペディアでお願いします(http://ja.wikipedia.org/wiki/マッハGoGoGo)今ならCGで何でもできるから見応えありますよ。
まあ、できれば完全オリジナルストーリーでお願いしたいですね。
私にとってアニメ→実写の理想型は『キャシャーン』です。あれだけオリジナリティあふれたら文句ありません。

エヴァの実写、コンテなどがネットに上がっているのを以前見せてもらいましたが、怖かったです。いや、エヴァでなく、肉々しいメリケン体型のアスカ達が。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.01.26 01:58

キアヌがっ?!!!
それは是非に実現して欲しいですっ♪♪♪

そういえば、いかにもタツノコプロ風の絵柄でした♪
主人公の男の子がヘルメット被ってたような気がします。
彼、男の子だと思ってたけど、ちゃんと運転免許が取れる年齢だったんですね。
キアヌだったら思い切り期待して待ってますよ♪

エヴァのパイロットはみんな14歳でしたよね。
欧米の14歳はそりゃもうおませさんですから^^;
・・・・イヤだなぁorz

投稿: ビタミン店長 | 2007.01.26 22:47

コメントありがとうございました
原作が好きな方には物足りなかったのかもしれませんね・・・
ボクは何も知らないで見に行ったので、楽しかったです
TBさせていただきます
またよろしくお願いします

投稿: zattchi | 2007.01.27 00:09

なんですとー!?撮影がヘタっぴですと~~!?
むむむむむ、これって主演がアンディ・ラウだし、アンディ・ラウだし、アンディ・ラウだし(しつこいっ!)、もちろん観るつもりではおりますが、TOMさんのレビューを読んでちょっぴりガーン!ガーン!ですわ。
っていうか、そもそも「ブツクサ徒然草」の方にアップされてる時点で・・・あぅあぅあぅ。(;_;)
ええ、それでも観ますよ。根性で観ますとも!

投稿: 小夏 | 2007.01.27 15:44

店長さん、毎度です。
はい、三船剛はメットしてます。スカーフ(当時ならネッカチーフって言ってましたね)もトレードマーク。声はガッチャマン、テッカマンの森功至さん。
ちなみに彼には兄がいて、FBIの捜査官?だったかが正体を隠して『覆面レーサー』として登場。声を愛川欽也氏が演じてました。

実は子供の頃はタツノコの絵って苦手だったんです。アメコミほどではないけど、ヘンにリアルだったでしょ?特に目元や鼻の下のスジの描写なんて…
だけどアメリカではかえって馴染みやすかったかも知れませんよね。実写向きと言えば言えないこともない…
ちなみにマッハGoGoGoのキャラデザインはタツノコプロの社長・吉田健二さんの弟・九里一平さん、ガッチャマンとかは今や『グインサーガ』『ヴァンパイアハンターD』などのイラストで知られる天野喜孝さんなんですよ。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.01.27 22:40

zattchiさん、いらっしゃいませ!
原作は好きですが、私自身は異なるジャンルでの制作物は別物である方を是としますので、原作トレースの脚本だったら逆に観てなかったでしょう。
むしろ映画としての制作姿勢というか、作り込みの甘さに無念さを禁じ得なかったのです。
あれだけのスタッフ、あれだけのエキストラで、なんであの程度しかできなかったのか、という悔しさです。
金額の数字だけ見ていたらハリウッドよりずっと安いでしょうが、中国の物価等から考えたら『キングダム・オブ・ヘブン』とスケール的には変わらない筈なんです。
もっともっと、いいものが出来た筈なんですよ。あれは勉強不足です。

こちらこそよろしくお願いいたします。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.01.27 22:46

小夏さん、毎度です。

≫なんですとー!?撮影がヘタっぴですと~~!?

( ̄ロ ̄lll) わっ。そ、そそそ、そうなんですよ。撮影というかアングルというか、カメラワークね。この場合は編集じゃないと思います。
脚本もせっかくアンディ・ラウなのに、アンディ・ラウなのに、アンディ・ラウなのに、(もおええって)ほんまに練り足りない。彼の演技力ならもっともっと濃い作品になった筈なんです。
(; ` д´;)/しかも共演がアン・ソンギですよ!!アン・ソンギですよ!!アン・ソンギですよ!!
(もおええって)なのに………ああああああ、もったいない。

監督の指示かも知れないけど、あの迫力あるはずのシーンで、私がカメラマンならもっと寄るぞ、そこでなんでカメラを振らない!?うわ、そこはハンディカメラやろ!…ってじれったいのがすごく多いんです。

映画評で他の作品と比較してはいけませんが、『七人の侍』や『駅馬車』とかをパクるとか、もっともっと勉強して欲しかったですね。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.01.27 22:54

ここ見に来るたびに、
イチローだ!!
と思ってしまいます、このアンディー。
見るつもりなんで、読んでいませんyo。

投稿: 猫姫少佐現品限り | 2007.01.28 15:23

姫少佐、毎度です。なるほど、イチローね。
ヽ(´∀`*)ノ 見える、見える。
姫少佐がすごいなあと思うのはあえて“つまらなさそう”な映画を狙って見に行っておられること。
いやむしろ、つまんなさそーな作品だと聞けば聞くほど『イカにつまらないか』を記事にするために観に行っておられるような…
なんて贅沢な。(;´▽`;)

あ、この作品はつまらないわけではないですよ。好きだし素晴らしい作品になる要素がいっぱいなのに、もったいないの。ホンマにつまらん映画だったら私は記事にするほど気力ないです。
最近では『ロッキー・ファイナル』とか…タイトル挙げたらかなりありますが。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.01.28 23:34

TOMさんこんばんわ♪TBが遅れて申し訳ありません・・

う~ん・・やっぱり自分も10万対1っていうキャッチコピーに惹かれた感が強いかもしれませんね・・(--;)
CG過多じゃないところに本格さが伺えますけど、少し空振った出来映えを補う意味ではCGにも助けてもらった方が良かったのかも?・・しれませんね。(^^;)

投稿: メビウス | 2007.02.06 22:42

おお!メビウスさん、いらっしゃいませ。

≫少し空振った出来映えを補う意味ではCGにも助けてもらった方が良かったのかも?

いやいや、せっかくウン万人のナマのエキストラを使ってるからCGなんて不要ですよ。
それも俯瞰だけでなくて砂埃の上がる足もとからググッと見上げて、彼らの目標となる城壁を見せたり、城壁から身を乗り出して見下ろすとウジャウジャ敵兵がたかってくるのをズームで表情まで見せるだけで全然臨場感が違います。
たとえば火攻めの戦闘シーンでアンディがおっこちるヤバイシーンはハンディカメラで燃え上がり逃げまどう兵士もろとももっと寄りで撮るとか、壁をよじ登る兵士はなめるようにしてクレーンで追い、そのまま上空へ突き抜けてずっと向こうまで続く城壁の長さを見せてスケール感を出すとか、あのままのセット、あのままの動きのままで撮影さえ工夫すればいいんです。要するに監督やカメラマンの想像力不足。
だから…

(;´д`;)あああああ。もったいない、なんですよ。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.02.06 23:42

こんばんは~★
はじまめして。TB&コメント有難うございました。

>あとはやたらロング、ロング、俯瞰。このたったひとつのアップシーンを強調したくてそうしたわけでもなさそうで、戦闘シーンでもみな妙に一歩引いてしまっている
言われてみると、城壁を登ってくる兵士達のUPなど、なかったですね^^ 奇抜な策で私なりに楽しめたのですが、そういった所でもっと迫力あるシーンにもなり得たのに・・・勿体無いですね。ふむふむ。
お勉強になります^^
原作コミックでは不細工なんですね~~革離(笑)
革離役のアンディの、顔の表情はしっかり撮ってありましたね。
そういえば、「キングダム・~~」では下手なオーリーでも迫力があり、涙を誘ったあの攻防戦、あれは撮影技術の賜物ですね★
アンディもアン・ソンギも上手いので勿体ない~~ちっきしょー(笑)
どうぞ宜しくです~~♪

投稿: とんちゃん | 2007.02.14 00:52

こんばんは!
見た見た!
あたしは撮り方なんてわかりませんが、1つだけ。
革離は、実戦経験はないと言っていました。

投稿: 猫姫少佐現品限り | 2007.02.24 02:40

とんちゃんさん、コメント返し超遅れてしまってすみません!

≫原作コミックでは不細工なんですね~~革離(笑)

(ノ´д`*)そーなんです。まあ逆に言えばリアル?

≫下手なオーリーでも迫力があり、涙を誘ったあの攻防戦、あれは撮影技術の賜物ですね★

いつだったかハリウッドの特番で見たんですが、編集Manが「映画を作ってるのは監督じゃない。私らだ」と豪語してましたが、そういうことなんでしょうね。

こちらこそよろしくお願いします。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.02.24 15:12

姫少佐、毎度っす。トラバ&コメントありがとうございました!

≫革離は、実戦経験はない

なんですと〜〜〜っ。Σ(゚◇゚) やはり英語と中国語だけの字幕では読み切れなかったか。そうかあ、やっぱしそういう設定になってましたか。
編集とカメラアングルにこだわるのはね、そういう事ももっと描けたと思うから。
城壁をよじ登る兵士、守ろうとする城兵、どっちも生と死紙一重の恐怖を押し殺して戦う。だから必死。殺す、殺される修羅。
それをあっさりと大量に殺戮しうる革離。結果を目の当たりにした革離のショックがもっと真に迫った筈なんですよ。
とはいえ、あの戦国時代に無惨な死体を見たことない、なんて人は絶対いないんで尚更実戦経験がなくても、もっとクールなものだと思うんですが…死骸を見て震えるのは現代人感覚ですよ。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.02.24 15:12

こんばんは。ご無沙汰してます!
映像に関しては、それほど期待してなかったので、
がっかり感はなかったです。
しかし、言われるように、もっと良くすることは
できただろうから、その点はもったいなかったですね。

コミックを借りれたので、読むの楽しみです(^^)

投稿: カヌ | 2007.03.03 00:18

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受信: 2007.02.19 01:12

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墨攻 2006年   ジェイコブ・C・L・チャン 監督  川井憲次 音楽  酒見賢一 原作アンディー・ラウ 劉徳華 アン・ソンギ ワン・チーウェン ファン・ピンピン チェ・シウォン 日・中・韓 合作なのね。 原作知らないし、人気コミックというのも読んでないし....... [続きを読む]

受信: 2007.02.24 02:41

» 「墨攻」 [the borderland ]
題名が?だったので、観る気もなかったんです。 『10万人の敵を相手にたった1人で挑む』というコピーにアジア版ランボーかよ、と思いながら、アンディ・ラウ、アン・ソンギと知ってる人が出てるのでちょっと安心。しかも、原作が日本の漫画と聞いて、「オールド・ボーイ」のように、うまく映画化されると嬉しいような、悔しいような気になるなぁと考えた時点で、観ること決定(^^; 三国志が好きで中国の歴史モノにも興味はあるんだけど、情報量が多そうだからと、「三国志」と「項羽と劉邦」ぐらいしか本読んだことありません... [続きを読む]

受信: 2007.03.03 00:01

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