ぬー某に関するソボクな疑問。
ぼーじょれ・ぬーぼー、でマスコミがやいのやいのとやかましい毎年今頃なんですが、筆者は不景気突入と共にワインはもっぱらスクリューキャップ、それも場合によっては胴体が紙製のヤツで飲るようになってしまいましたんで、一本が2漱石なんてワインはホントにお見限りになりました。
で、ちゃんとコルク抜きが必要なガラス瓶のワインをなんとか飲めてた頃でもそうだったんですが、今更ながら王様の耳はパンの耳ってことで言ってしまうと
『ぼーじょれ・ぬーぼー』ってホンマに美味いんですか。
ってことなんですよ。
やれ今年はこれまでで最高のデキだとか、フルーティだとか訳知り顔でなにやら鑑識課が現場に残された証拠品を分析しているようなノリでウンチクってたりするじゃないですか。
でも毎年過去最高の出来だったら、昔のヤツになるほど最低だったって事ですよね?
同僚の愛守氏は「フルーティって言うけど、葡萄を絞って作るのにフルーティでなくてドースル」と名言のたもーてました。
そらそーね。たしかに魚のだし汁から作ってるのにオレンジジュースの味がする、というなら「そらスゲー」ってもんですが。
で、筆者は何度か書いたりしてるように“嗅覚過敏”なほど匂いに敏感ですが、ワインの“なんたら香”とかは正直言って「…そおかあ?」って印象しか得られないんですよ。
花のような香り、とかあっても、トイレの香水で“キンモクセイ”ってのがキンモクセイと似ても似つかないのと同じで、例えそのものにどっかでズレがあるんじゃないかと思わずにいられないのです。
そらまあ、一本が5漱石とか1諭吉なんて馬鹿高い酒ならば、あるいは「をを!こ、これわ!!!」って思うのかも知れませんが、何かで読んだんですが高度に熟成したワインにはアンモニア香やらジャコウのなんたらみたいな、負のイメージの香りも生まれるそうで、一般人が旨いと感じるボーダーラインも案外キワキワなんだとか。
ヌーボーにしても、あれは要するにワインの“一番絞り”だから飲み残しは置いていてもダメだとかいいますわね。で、本数が決まってるとか、今年は少ないとか。
でもワインってどんなワインでもできたては絞りたてのハズだし、だとしたら絞りたてで売れ残って熟成したらフツーのワインってことになるんぢゃないんでショーか。つまり、「今年はたくさん採れたから、こんだけ樽に詰めて、残りはこのまんま売ろう」みたいな。
ご当地は知らず、日本で売る分にはどーも何か胡散臭いのですわ。
しかし日本酒や焼酎、はてはビールもそうですが、いろんな銘柄を利き酒される人の感覚ってすごいと思います。筆者は科学的にC2H5-OHなら拒まないほど何でも来いですが、銘柄を当てるとかとなると皆目自信ありません。まあ、よほど飲み慣れたヤツかどうかなら判るかも知れませんが。
そーいえば座右の書としている酒の本に、その土地に住んで毎日毎日朝昼晩と同じ種類のワインばかり飲んでいると、さすがにその銘柄のデキの微妙な善し悪しが肌で判るようになる、とありましたなあ。
ただしその記事の末尾に「でも、他のを飲まされて、さあどうだと言われても全然判らない」とも書かれていて、「ははあ、やっぱりそんなもんなんだな」と納得した記憶があります。
まあ、米の種類と水、炊き方のどれが変わっても違和感を覚えるのと同じなんでしょうね…おっと、あなたパン党ですか。それは失礼しました。
でも飲用アルコールほど、体調や精神状態で感じる味が変わる飲み物はないと思うんですよ。ビールなんて特に顕著で、家でゴロゴロしていた夜と、ヘトヘトになるまで仕事した日ではまったく違うブランドのよう。紙パックのワインですら、開栓したてと空気に触れさせてからでは味が変わります。で、体調でこれが旨かったり味気なかったりする。
どうもよく判りません。(;´д`;)奥がフカイというよりフカカイです。
いや、酒はいつも摩訶不思議です。
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コメント
こんばんは~^^
ワインって色が綺麗だしグラスも綺麗だし♪
ボジョレーヌーボー とかいうフランスのお洒落な響きに乗っかってしまいたくなるんですよね^^
でも高価なものを飲んだって、まったくありがた味がわかりません。
ダ●エーで売ってるようなワンコインにちょこっとたしたら買えるようなので充分♪
自称B級グルメには妥当な線です♪
でもそのわりには有機栽培、防腐剤無添加に限る。という妙なこだわりがあったりして^^
なんでか防腐剤入りのワインは一口飲んだだけでクシャミが出るんですよ(>_<)
高価なものが体に合わないお得な体質・・・
それよりもホンマもんに高価なワインに防腐剤なんて入ってるものなのかさえ知らない一般市民であります^^;
投稿: ビタミン店長 | 2006.11.25 23:38
>やれ今年はこれまでで最高のデキだとか、、、、、
あはは、、、やっぱりあたしも、そう思います!
てか、あたしはお酒の味なんて、まっっったく、わからないんですケド、、、
投稿: 猫姫少佐現品限り | 2006.11.26 00:33
店長さん、毎度です。
そーなんですよ、ワインの赤って得も言えぬ色ですよね。ウイスキーの琥珀色と並んでまさに天が生み出した宝石の輝きですよね。
そうですか〜、添加物でくしゃみが。やはりヒトが作るものってどこか歪みがあるんでしょうかねえ。
そういえば高いワインだからって無添加とは限らないんですってね。思うに、誰が何と言おうと自分がウマイと思うものがウマイんですよ。
投稿: よろ川長TOM | 2006.11.26 03:02
姫少佐、毎度です。
昔は私もエラソーにうんちく語ったりできるほど判るようになりたいと思いましたけどねえ。中学生から飲んでても判らんもんは、分らん。
きっとワインの関係者のなかには、毎年ビクビクしながら左右の審査員の反応をみながら調子を合わせているヒトが少なからず居るに違いないっすよ。
ま、私らは言えます。「王様は裸だ〜〜〜!おケツ出てまっせ。」
投稿: よろ川長TOM | 2006.11.26 03:11