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2005.12.16

大河ドラマに思うこと。その一

 こちらへはひさびさの書き込みです。

 いよいよ年の瀬。
 2005年NHKの大河ドラマ『義経』も終わりました。
 毎年観ているわけではないけど、大河が終わると年の瀬だという気がします。
 最初はタッキー=ジャニーズ系の主演時代劇ということでかなりマユツバで観始めましたが、終わってみるとタッキーの義経、某歌舞伎役者の武蔵や少人数舞台劇専門の脚本家が書いた新撰組なんかよりはるかに良かった。

 とはいえ、最も感動したのは中井貴一氏演じる頼朝が涙ながらの「九郎…。儂を…恨め」の台詞。
 これが「許せ」だったらきっとこれまでの義経・頼朝登場作品と同様にピンボケ気味だったはず。
 しかしこのひとことで頼朝像がくっきりとカタチを成した気がします。

 来年は仲間由紀恵ちゃん主演で『功名が辻(山之内一豊の妻)』。
 筆者は彼女が歌手もどきタレントもどきでデビューしたときから知ってたしファンでしたが、今回は旦那役の上川隆也君に期待大なのです。

 上川君は『大地の子』でいきなりその存在感をドカーンと出して、共演の超ベテラン仲代達也氏と張り合ったことでぶったまげましたが、筆者が彼になにより惚れたのは彼が演じた坂本龍馬だったのです。
 特にその死に様。
 頭をぶちわられ、流れる血潮が入ったままカッと見開いた眼。
 こんな役者はかつて信長を演じ、本能寺の切腹のシーンで足の裏を炎が舐めたのに演技を続けていたという役所広司氏以来です。

 そんな上川君が演じる山之内一豊は、妻の内助の功により歴史に名を残した感がありますが、実はもっともっと奥の深い人物。
 しかも一見頼りなさげな、でも実直で生真面目だった彼が実はその内面に少しずつコンプレックスをため込んで行く課程や、その結果のちの日本史へ大きな影響を与える種子を土佐藩へ埋め込むことになる行動などをどう彼が演じてくれるかが楽しみなのです。

 逆にいうと、由紀恵ちゃん演じる妻・千代の内助の功は、凡人だった夫には果たして是か非か、という見方もできるのです。

 大河ドラマはNHKの看板人気番組であると同時に、とかく年号だけで四角四面にとらえてしまいがちな日本史を気軽に知ることができる素晴らしいプログラムなのです。
 そしてそれ以上に、歴史とは数字の順列の記憶や人物・事件の穴埋め問題などではなく、人間が重大な局面に際してどう考え、悩み、行動したかを知ることができる素晴らしいドキュメンタリーだということ。

 だからこそドラマだとかエンターテインメントという面だけではとらえて欲しくないと思うのです。

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