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2005年11月

2005.11.20

日曜のたびに思うこと。

 毎週日曜は『ウルルン滞在記』そして『素敵な宇宙船地球号』『世界遺産』と観てゆくのですが、今日11月20日はNHKで『新シルクロード』がありました。
 筆者は海外旅行経験が一度しかないために、他の国という概念がかなり欠如していて、こうした世界紀行的な番組があるたびに世界では今同時にさまざまな事が起こっていることを実感します。

 こうした番組を観る度に、自分が知らないだけでほんとうは世界は認識できないほど広大で、同じ日本でもぜんぜん違うことが起こっていて、まして海を渡り、異なる時間帯の国、陽が射している角度の違いから季節すら異なる国が今同時に存在する不思議を実感します。

 人間の一生、たかだか数十年で自分が生きている間にどれほど他の時間や空間を観知ることができるのでしょう。

 テレビを通じてさまざまに異なる季節、異なる時間、異なる空間を見聞きしている私たちですが、今こうしている間もかの、かつて被写体になった人々は同じ時間でありながら、異なる空間で生きている。

 こんな不思議なことがあるでしょうか。

 あなたも私も、自分だけの時間の中で生きている。
 だけど、ほかの人々はそれぞれほかの時間軸の中を生きている。

 本来ならば、それらが交錯することは奇蹟に近いのだけど、テレビという媒体は時間のズレこそあるものの、通常ならば見知ることなどあり得ない時空をひとつに結ぶのです。

 テレビで他の世界をかいま見る度、私はその不思議さに感動し、畏怖の念を禁じ得ません。

 たとえば二十年前の『シルクロード』の再放送。
 そこに写っている人々の何人かは、もうこの世の人ではない。
 そしてその画像を最初に観た私は、まだ20代の若者だった。二十年の月日の中で、私が知る何人かの人もこの世を去った。そしてあと何年かののち、この世から私が消えてしまったあとも、この世は同じように時間が流れてゆくのでしょう。

 だけど私のことを憶えている人は少ない。
 そしてやがて私は誰も知らない存在になり、確実にこの世から消える。

 こんな不思議で、しかも確実な時の流れ。

 そんなはるかな未来を知ることができたらどんなにか愉快だろうか。
 今日も一日が終わる。

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