紅玉の季節…しかし!?
わが愛する『紅玉りんご』の季節が来ているハズなんですが、ここ大阪ではほんとに見つけるのが難しい。
紅玉こそはリンゴの中のリンゴ、というか本当のリンゴの味がする唯一のリンゴです。
りんごらしい果実の歯ごたえ、甘さ、酸味、みずみずしさ、強い香り、そして紅玉の名に恥じない深みのある紅色。
それらをみな兼ね備えているりんごは後にも先にも紅玉だけ。
『ふじ』『つがる』『ジョナゴール』などなど、あまたりんごはあるけれど、いずれもこの紅玉のもつ魅力には遠く及びません。。
あ、紅玉にちかいのは『国光』ですが、これも最近見ませんね。
しかしその結果、もっちゃりと甘いだけでシャープな酸味を失ってしまったり、シャキッとした歯ごたえのないフニャフニャまたはパサパサした果実になってしまいました。
生で食べる分にはまだなんとかなるのかもしれませんが、焼いたり煮たりするともうダメ。
どろどろに崩れてしまいます。香りも消えてしまう。
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生の時から香りも薄いのでむいた皮をポプリにするにも役不足。
おまけに柔らかいために果実同士でも輸送中に当たるとすぐに傷つき、傷みが進む。
ではなぜそんな軟弱なりんごたちのほうがスーパーでも果物屋でも偉そうな顔で並んでいるのかといえば、単に見てくれだけの良さなのですね。
でかい。形や大きさがそろっている。色がきれい。
でも、それだけ。
とはいえ、かくいう筆者も、紅玉を知るまではりんごなんて見向きもしませんでした。
そらそーです。紅玉以外のりんごは美味しくなかったのだから。
たしかに紅玉は百貨店やネットではスローフード系の進物用に育成・選別されたものとして、びっくりするような値段で売っています。
しかし紅玉はもともと成人男性のこぶしより少し大きいくらいのちっぽけで、形も不揃いなものなのです。そのかわり、味も香りも濃くて生でよし、調理してよし。すりおろしてもちゃんと食感が活きている。
むいた皮も薫り高く、上手に干せばアップルティーに使え、良質のポプリにもなる。
そんな紅玉は本来、ひともり¥500くらいの安いりんごなのです。
だから青果店では人気がないのでしょうね。
昨年見つけたのは、下町にある昔ながらの市場の八百屋さんでしたもの。
スローフードもけっこうですが、安くて美味しいものまでブランド化するのはかえって滅ぼすもとだとおもうのですが。
でもそんな紅玉だからこそ、昔ながらの旬を持っています。
それが今。9月末から10月初旬〜中旬までしか出回らない。
だから見つけたらもう大変。どばっと買い込んで、生食用に鮮度ぎりぎりまで保存しておくものと買いたてのままで即ジャムにするものとに分けて、平日だろうが残業後だろうがすぐさま来年のシーズンまでの分のジャム作りをします。
暑がりの筆者にはここ数日の暑さがつらいのですが…(^_^;)
ああ、今年の紅玉。筆者のための紅玉はいま、いずこ?
そや、去年のあの八百屋さんとこ、行ってみなあかんなあ。
あ、首尾良く紅玉をゲットしたら今度はジャム作りの話でも書きます。
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コメント
あら、TOMさんたらこのイラストの女の子、私の少女時代にそっくりだわ。ほほほ。
紅玉りんごでジャムを作られるとはなんて素晴らしい!尊敬いたします。私はケーキを作るときに紅玉をもっぱら愛用します。使うりんごによってケーキの味がガラッと変わってしまうので、絶対紅玉以外はダメですね。
紅玉って色も真紅!って感じでいいんですよねー。
投稿: 紅玉 | 2005.09.22 14:32
コメントありがとうございました!
≫このイラストの女の子、私の少女時代にそっくりだわ。
ま、マジッすか。自分、恋してイイッスか。(*>▽<*)
(+_+)ゑ、少女時代…?
\(^_\)ソレハ(/_^)/コッチニオイトイテ
ケーキを作られる方がジャムで尊敬とはおそれおおいであります。
そもそも“紅玉”って名前そのものが美しー。いつかヒロインかキャラに使いたいと思っているであります。
…いかん、このスキンを使うとどうも軍曹言葉になるでありますな…
/(◎д◎)けっけーろ。
投稿: よろづ屋TOM(よろ川長TOM) | 2005.09.22 16:22