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2005.08.23

『ミラーマン』が復活するらしい

 8月23日付けのサンケイスポニチ新聞二紙からの記事によると、71年暮れから一年間にわたって放映された“円谷のもうひとりのヒーロー”ミラーマンが劇場映画としてリメイクされるそうです。

 放映当時まだ小学5年生だった筆者は、ミラーマンの持つ世界観というか、独特の孤独感が好きでした。
 その年、正月の『スペクトルマン』を皮切りに春には『帰ってきたウルトラマン』『仮面ライダー』が放送を開始し、11月には『シルバー仮面』が、そして12月にはこの『ミラーマン』とまさに特撮ヒーローのルネサンスだったのです。
 変わり種としてはセーラームーンの元祖のような『好き!すき!! 魔女先生』なんてのもあって、なんかコレもリメイクできそうな(しそうな)ネタです。

 それはともかく、ミラーマンが他のヒーロー、特にウルトラマンと一線を画していた最大の特徴は“光”の扱い。
 平成ウルトラマンではことさら“光の巨人”を前に打ち出していますが、表現こそ違えどもその設定は初期のウルトラマンほど顕著です。
 太陽エネルギーをもとに活動し、あるいは復活し、同時に生命線となる。

 そこでミラーマンのスタッフが意識したのは、そんなウルトラマンの“太陽”に対して鏡の持つ“冷たい光”だったそうですし、そのことは物語の前半、随所に活かされていました。

 敵は宇宙船からのビームを受けることで怪獣にも変幻自在のインベーダーと呼ばれる異星人。
 主人公の青年は特殊能力を持った鏡の国の住人である父と地球人の母との間に生まれ、唯一事情を知る日本人の高名な科学者によって養育された経緯を持っています。
 そうしたコンセプトのため、主人公には一種独特の影があり、また戦闘シーンも青天白日の元に怪獣が現れる他の巨大ヒーローものと異なり、どちらかというと『ウルトラセブン』に近い“暗躍”する敵と戦うことが多く、戦闘場面も夜が多くてなんともすごみがありました。
 また、そんな闇の中でミラーマンが使う光線ワザが実に美しい。昭和歴代ウルトラマンと異なり身が軽く、とんぼ返りやバク転で敵の攻撃をかわすことも多く、その合間を縫って繰り出されるミラーナイフ、ミラーシュート。
 また主題歌もエンディングテーマも、そのバック処理も今観ても実にかっこいい。
 毎回のタイトルバックなどタイプライターをイメージした表示など、当時最先端の感覚で作られています。

 しかしそんなところがオトナ向けすぎて視聴率が稼げなかったのか、それとも理解のないスポンサーだったのかは不明ですが、ある回を境にまるで違う物語のように化けてしまうのです。

 というのも、物語の後半は信じられないほどコンセプトの方針転換が図られてしまい、真っ昼間から敵が来るわ、数分間しか変身していられないなんてカラータイマーもどきの設定に変わるわ、分離合体ができるスーパーウェポンが登場するわで、放映最初のおもしろさがすっかり失せて陳腐な内容になってしまったのがガキんちょの筆者にも残念で仕方ありませんでした。
 だって、ガキンチョ仲間でもミラーマンのもつ渋い設定は何かと話題だったのです。
 事実、設定変更されてからは仲間たちも次第にミラーマンを観なくなったんですから。

 同じような設定・方針変更によるレベル低下は『仮面ライダー』『マイティジャック』『シルバー仮面』にもあるのですが、それはまた別な話。

 さてさて、どんなデザインになるのか、どんな設定でどんなお話になるのか。

 願わくば『CASSHERN』や『バットマンビギンズ』みたいにオトナの鑑賞に堪えるすばらしい作品になって欲しいものです。

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